宮脇稜平
車内でこたつに入りながら食事や景色を楽しめる、三陸鉄道の「洋風こたつ列車」の運行が11日から始まった。宮古駅(岩手県宮古市)を出発して盛駅(同県大船渡市)まで走る。初日は昨年に引き続き日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)が協力し、冬の名物を盛り上げた。
洋風こたつ列車は2018年から毎冬実施。座席に作られたこたつに入り、牛乳瓶に宮古産の海鮮物を詰め込んだ「瓶ドン」など地元の特産を食べられるほか、一部区間では、はかま姿のガイド「ハイカラさん」による沿線の見どころ案内も楽しめる。
初日の11日は、父親が北上市出身というJALの長田志保さん(28)が特別に案内を担った。同社は昨年、コロナ禍の需要減から活動の場を広げる取り組みで列車に添乗。地域活性化を目指し、今年も参加した。長田さんは「空と陸も同じ。一緒に岩手を盛り上げたい」と語った。
列車は1日1便。宮古駅発で、盛駅着。土日祝日を中心に来年2月27日まで計24便あり、乗車区間の運賃に加えて指定席料金(300円)が必要。予約や問い合わせは、三陸鉄道旅客営業部(0193・63・7727)へ。(宮脇稜平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル